HOME > 新技術をいかに既存技術へ適用するか【燃焼への適用】 > グリセリン燃焼を可能とした        「超微粒子噴霧」技術

グリセリン燃焼への適用

1.グリセリンの発生と取扱いの難しさ

グリセリン燃焼の課題は、燃焼可能な噴霧を作ることです。
この課題を解決したのが「超微粒子噴霧」技術です。
グリセリンは食用廃油の中に含まれるもので、食用廃油からバイオディーゼル燃料を精製過程で、約20%の副生物として発生します。
不純物を多く含むため、高純度のグリセリンとして利用するには不純物の除去が必要であり、厄介者扱いされ、有償での燃焼処分や産業廃棄物処理することが一般的です。

不純物が多いので、燃焼処分をする場合は、専用のボイラーが必要となります。

2.新技術でのグリセリン燃焼

新技術は、燃料と水と空気を同時に噴出することで多流体ノズルバーナーとして必要な、微細な燃焼噴霧束を形成する技術です。
グリセリンは非常に水に溶けやすいので、新技術では水に溶かしたグリセリンをそのまま燃焼することが可能です。また、不純物の多い食用廃油を直接燃焼することも新技術では可能です。この新技術はグリセリン燃焼ノズルバーナーとして適用できます。
農水省油糧(原油)生産統計、農林水産物輸出入統計によると、国内の食用油は再利用されていますが、年間約20万トンが廃棄されています。
廃棄していた「食用廃油・グリセリンの燃料化」という新しい省エネテーマとして利用すると、化石燃料削減の効果は膨大なものになります。
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